2025.12.22
アレルギー専門医も推奨?
ハウスダスト対策としてのエアコンクリーニング

こんにちは。「ハウスクリーニングあさひ」代表の坂井です。
石川県金沢市を拠点に、野々市市、白山市などでハウスクリーニング業を営んでおります。
12月も下旬に入り、エアコンの「暖房」を毎日フル稼働させているご家庭も多いことでしょう。
その際、「暖房をつけた途端に、咳やくしゃみが出る」「部屋がなんとなくホコリっぽい」と感じたことはありませんか?
「エアコン掃除は夏のもの」と思われがちですが、実は、冬の暖房使用時にこそ、エアコン内部に潜む汚れが家族の健康に深刻な影響を与える危険性があるのです。
年末の大掃除といえば、換気扇や浴室に目が行きがちですが、実際のお客様からは、それらと「セットで」エアコンもキレイにしたいというご依頼も非常に多くいただきます。
本当に見直すべきは、ご家族が毎日吸い込む「空気」を送り出すエアコンかもしれません。
今回は、アレルギー対策の観点から、なぜ冬のエアコンクリーニングが重要なのか、その理由をプロの視点で徹底解説します。
「夏の汚れ」を「冬に撒き散らす」暖房のメカニズム
なぜ、暖房をつけると咳が出やすくなるのでしょうか。
それは、エアコンが「夏ワンシーズンかけて溜め込んだ汚れ」を、暖房の強力な温風で一気に部屋中に撒き散らしてしまうからです。
夏の冷房運転中、エアコン内部は結露水で常にジメジメしています。この水分と、吸い込んだホコリや皮脂汚れを栄養源にして、内部ではカビが爆発的に繁殖します。
そのまま秋を越し、いざ冬になって暖房運転を開始すると、カビで真っ黒になった送風ファンが勢いよく回転。
- 夏に繁殖した大量のカビの胞子
- 内部に溜まったハウスダスト(ホコリ、ダニの死骸など)
これらが温風に乗って一気に室内に放出され、それを私たちが吸い込んでしまうのです。これが、冬の暖房使用時にアレルギー症状が悪化する大きな原因です。
見過ごせない、冬のエアコン汚れが引き起こす健康リスク

エアコンから放出されるハウスダストは、目に見えない脅威です。特に、機密性の高い現代の住宅では、窓を閉め切って暖房を使うため、汚れた空気が室内に滞留しがちです。
アレルギー専門医などが警鐘を鳴らすように、カビの胞子やダニの死骸といったアレルゲンを日常的に吸い込むことは、以下のような健康リスクに直結します。
- アレルギー性鼻炎・喘息の悪化:エアコン起因のハウスダストは、咳、くしゃみ、鼻水といった症状を直接引き起こします。
- 過敏性肺炎:微細なカビの胞子を繰り返し吸い込むことで、肺がアレルギー反応を起こし、発熱や激しい咳につながる病気です。
- 皮膚炎(アトピー)の悪化:空気中に浮遊するアレルゲンが、敏感な肌を刺激することもあります。
特に、小さなお子様や赤ちゃんのいるご家庭への影響については、こちらの記事でも解説していますが、体の抵抗力が弱い方、高齢者、そしてアレルギー体質の方にとって、汚れたエアコンは健康を脅かす存在になり得るのです。実際にクリーニングをされたお客様からは、「暖房をつけても咳が出にくくなった気がする」といったお声をいただくこともあります。
大掃除で「フィルター掃除」だけでは意味がない理由
年末の大掃除で「エアコンのフィルターだけは掃除している」という方も多いでしょう。しかし、残念ながらそれだけでは全く不十分です。
ハウスダストの本当の発生源は、フィルターのさらに奥、ご家庭では決して手の届かない2つの場所にあります。
- 熱交換器(アルミフィン):フィルターを通過した微細なホコリやカビがびっしり詰まっています。
- 送風ファン:冷房の結露水とホコリで、カビが最も繁殖しやすい「核心部」です。
これらの場所に付着したカビや汚れは、ご家庭でのフィルター掃除や市販の洗浄スプレーをおすすめしない理由については、こちらの記事でも触れている通り、根本から除去することはできません。
プロの「高圧洗浄」こそが、最強のハウスダスト対策
ご家族の健康を守るための唯一の解決策は、プロによる「分解・高圧洗浄」です。
私たちは、エアコンのカバーや部品を安全に分解し、内部の電装部品を徹底的に養生(保護)した上で、専用の高圧洗浄機を使って、熱交換器や送風ファンにこびり付いたカビ・ハウスダストを物理的に丸ごと洗い流します。
元大手洗剤メーカー勤務の知識を活かし、カビの根まで死滅させる専用の洗剤を使用し、その後、大量の水で洗剤成分ごと汚れを屋外に排出します。
これにより、暖房の風に乗って飛散するアレルゲンの発生源を、根本から断ち切ることができるのです。
プロが教える!暖房効率を下げない「冬のエアコン節約術」
プロのクリーニングで内部をリセットしたら、日々の使い方を少し工夫するだけで、暖房効率をさらに高め、電気代の節約につなげることができます。
- 1. フィルター掃除は「2週間に1回」が鉄則
内部の洗浄はプロにしかできませんが、フィルター掃除はご家庭でできる最も効果的な節約術です。フィルターがホコリで目詰まりすると、空気を吸い込む力が弱まり、部屋を暖めるため余計なパワーが必要になります。2週間に1回を目安に、掃除機でホコリを吸い取りましょう。 - 2. 暖房時の風向きは「下」
冷たい空気は下に、暖かい空気は上に溜まる性質があります。暖房時は、風向きのルーバーを「下向き」または「ななめ下」に設定し、暖かい空気をまず足元に届けるようにしましょう。 - 3. サーキュレーターを「上向き」に併用する
天井に溜まった暖かい空気を部屋全体に循環させるため、サーキュレーターや扇風機を「上向き」にして併用するのが非常に効果的です。部屋の温度ムラがなくなり、エアコンが「部屋が暖まった」と正しく認識するため、無駄な運転を防げます。 - 4. 室外機の周りに物を置かない
室外機は、外の空気を取り込んで熱を交換しています。吹き出し口の前や周りに物を置いたり、雪で埋もれたりすると、効率が著しく低下します。室外機の周りは常にスッキリさせておきましょう。 - 5. 運転モードは「自動運転」が最強
電気代を気にして「弱運転」にしがちですが、これは逆効果です。「自動運転」に設定すれば、最初は強風で一気に設定温度まで部屋を暖め、その後は効率の良い弱運転で温度をキープしてくれます。結果的に、最初から弱運転でダラダラと動かすよりも節約につながります。
「冬のエアコン掃除とハウスダスト対策」まとめ
- 冬の咳の原因は、暖房が撒き散らす「夏のカビ」
冷房シーズンに繁殖したカビやホコリが、暖房の風に乗って飛散し、アレルギーや咳の原因になります。
- 健康リスクは子供やアレルギー体質の家族に深刻
汚れた空気は、抵抗力の弱いお子様やアレルギー体質の方の症状を悪化させる可能性があります。
- フィルター掃除だけでは「根本解決」にならない
カビの発生源は、奥にある「熱交換器」や「送風ファン」です。ここを掃除しない限り、汚れた空気は出続けます。
- プロの高圧洗浄で「空気ごと」大掃除
年末の大掃除でエアコン内部もリセットし、清潔な空気で新年を迎えましょう。暖房効率が上がり、節電にも繋がります。
年末の大掃除は、目に見える場所をキレイにするだけでなく、ご家族が毎日吸い込む「空気」そのものをキレイにする絶好の機会です。
換気扇や浴室の掃除ももちろん重要ですが、「冬の咳やくしゃみが気になる」という方は、ぜひエアコンの内部洗浄をご検討ください。実際、年末の大掃除シーズンには、こちらの記事でご紹介しているお得な大掃除セットプランの一環として、換気扇や浴室とセットでエアコンクリーニングをご依頼されるお客様も非常に多いです。
アレルギー体質の方がいるご家庭に推奨されるクリーニング頻度についてはこちらの記事でも解説していますが、健康状態に合わせてクリーニングの頻度を見直すことも重要です。
金沢市、野々市市、白山市で、ご家族の健康のために、家中の空気をリセットしたいとお考えの方は、ご家族の健康のためのエアコンクリーニングは、こちらからお気軽にご相談ください。
このページの監修者

坂井 洋平 Youhei Sakai
専門知識を活かし、大手と変わらない品質を地域に寄り添う価格でご提供します
「ハウスクリーニングあさひ」代表。 大手洗剤メーカーで培った汚れに関する専門知識を、もっと身近な場所で役立てたいという想いから、石川県金沢市で開業しました。 科学的根-拠に基づいた清掃と、個人店ならではの丁寧な対応で、お客様の「キレイで安心な毎日」をサポートします。
まずはご質問や料金の確認だけでも構いません。
ぜひお気軽にご相談ください!





