2026.01.19
換気扇の塗装が剥がれた!原因は洗剤のつけ置き?NG掃除法とプロの対処術

こんにちは。「ハウスクリーニングあさひ」代表の坂井です。
石川県金沢市を拠点に、野々市市、白山市、内灘町、かほく市などにお住まいの皆様へ、プロのハウスクリーニングサービスをお届けしております。
1月も半ばを過ぎ、いつもの日常が戻ってきましたね。
年末に気合を入れて行った大掃除、皆様本当にお疲れ様でした。キッチンがピカピカだと、毎日の料理も気持ちが良いものです。
しかし、ふと換気扇(レンジフード)を見上げたとき、「あれ?」と違和感を覚えたことはありませんか?
「きれいに洗ったはずなのに、黒い斑点のような模様ができている…」
「こすればこするほど、黒いカスが出てきて止まらない」
「もしかしてこれ、汚れじゃなくて塗装が剥げている?」
実は、1月から2月にかけて、このようなご相談をいただくことが非常に多いのです。
良かれと思って念入りに掃除をした結果、換気扇の塗装まで剥がしてしまい、「故障させてしまったのではないか」と不安になる方が後を絶ちません。
今回は、なぜ換気扇の塗装はいとも簡単に剥がれてしまうのか、その意外な原因(NG掃除法)と、剥がれてしまった後の対処法、そして素材を傷めずに汚れだけを落とすプロの技術について詳しくお話しします。
なぜ、こすっただけで塗装が剥がれるのか?
「タワシでゴシゴシこすったわけでもないのに…」
そう不思議に思う方も多いですが、実は換気扇の塗装は、私たちが思っている以上にデリケートです。原因は主に「化学的なダメージ」と「物理的なダメージ」の2つに分けられます。
- 原因1アルカリ性洗剤の「つけ置き」時間が長すぎる
油汚れを落とすために使われる「マジックリン」などの強力な洗剤は、強いアルカリ性です。油汚れには非常に効果的ですが、同時に塗装の膜を浮かせたり、金属を腐食させたりする力も持っています。
特にやってしまいがちなのが、「汚れがひどいから、一晩つけ置きしよう」という判断です。長時間、高濃度のアルカリ液に浸かると、油汚れだけでなく、塗装と金属の結びつき(密着)まで分解されてしまいます。その結果、水で流した瞬間に、まるで日焼け後の皮がむけるようにペロリと剥がれてしまうのです。 - 原因2便利な「メラミンスポンジ」の罠
「洗剤を使わずに水だけで落ちる」でおなじみの白いスポンジ、メラミンスポンジ。これ、実は換気扇掃除には要注意のアイテムです。
メラミンスポンジは、非常に硬い樹脂でできており、表面を「削って」汚れを落とす研磨剤の一種です。シンクや陶器には有効ですが、塗装された換気扇に使うと、やすりをかけているのと同じことになります。 - 原因3経年劣化と熱によるダメージ
換気扇はコンロの真上にあり、常に調理の熱と油煙にさらされています。長年(10年以上など)使っていると、熱によって塗装自体が劣化して硬化・収縮し、もろくなっています。
そこに強い洗剤や摩擦が加わることで、とどめを刺してしまうのです。この場合、どんなに優しく洗っても、塗装がパラパラと落ちてしまうことがあります。これはもう「汚れ」ではなく「寿命」に近い状態と言えます。
塗装が剥がれてしまったら、どうすればいい?

一度剥がれてしまった塗装を見ると、「どうにかして元に戻したい」と思いますよね。
ここで、多くの方が疑問に思うポイントにお答えします。
疑問1:自分でスプレーペンキで塗り直してもいい?
結論から言うと、おすすめしません。
ホームセンターで売っているスプレーで塗り直そうとする方がいらっしゃいますが、以下のリスクがあります。
- 引火のリスク: 耐熱性のない塗料を使うと、調理の熱で溶けたり、最悪の場合、引火する恐れがあります。
- バランスが崩れる: 換気扇のファン(羽)は、高速回転するため精密なバランス調整がされています。素人が塗装すると厚みにムラができ、回転バランスが崩れて「ブォーン」という異音や故障の原因になります。
- センサー障害: 最新のレンジフードの場合、センサー部分を塗料で塞いでしまい、機能不全になることもあります。
見た目は気になるかもしれませんが、安全のため、ご自身での再塗装は避けてください。
疑問2:剥げたまま使っても大丈夫?
基本的には、そのまま使っても換気機能に大きな問題はありません。
ファンやフードの塗装が剥げても、空気を吸い込む力(モーターの力)は変わらないからです。
ただし、以下の点には注意が必要です。
- サビ(腐食)の発生: 金属の地肌がむき出しになると、そこからサビやすくなります。
- 汚れが付きやすくなる: 表面がザラザラになるため、以前よりも油汚れが固着しやすくなります。
対処法:剥がれかけの塗装は「取り除く」
もし、半端に剥がれてヒラヒラしている塗装がある場合は、思い切ってスポンジ等で優しくこすり落としてしまった方が安全です。
そのままにしておくと、調理中に剥がれ落ちて、大切な料理(煮込み鍋やフライパン)の中に黒い塗装片が入ってしまう危険があるからです。
「塗装を剥がさず、油だけ落とす」のがプロの技
「じゃあ、頑固な油汚れはどうやって落とせばいいの?」
「怖くて掃除できない!」
そう思われた方は、ぜひ私たちプロにお任せください。プロは、ただ強い洗剤を使っているわけではありません。
事前の「パッチテスト」で塗装の状態を見極める
私たち「ハウスクリーニングあさひ」では、いきなり全体に洗剤をかけることはしません。
まず目立たない場所で少量の洗剤を試し、塗装の状態を確認します。
「この換気扇は塗装が弱っているな」と判断したら、洗剤の濃度を薄くしたり、つけ置き時間を短縮したりして調整します。
化学の力ではなく「温度」を利用する
強い薬剤に頼りすぎると塗装を傷めます。そこで私たちが活用するのが「お湯の温度」です。
油は熱を加えると柔らかくなる性質があります。適切な温度のお湯(50℃〜60℃など)で油を緩ませることで、弱い洗剤でもスルッと汚れを落とすことが可能になります。
これにより、塗装へのダメージを最小限に抑えつつ、汚れだけを除去できるのです。
▼プロの技術を詳しく見る
固まった油汚れに!レンジフードを分解・浸け置き洗浄するプロの技
道具選びのこだわり
もちろん、メラミンスポンジや金タワシは使いません。
塗装を傷つけない特殊なブラシや、プラスチック製のスクレイパー(ヘラ)を使用し、柔らかくなった油汚れを優しく削ぎ落としていきます。
塗装剥がれは「買い替え」のサインかも?
最後に、ひとつ重要な視点をお伝えします。
もし、ご自宅の換気扇が設置から10年以上経過していて、塗装がボロボロと剥がれてくる場合、それは換気扇自体の寿命を知らせるサインかもしれません。
塗装が劣化しているということは、内部のモーターやベアリングも同じだけの熱と時間を経て消耗しています。
「最近、音が大きくなった」「吸い込みが悪い」と感じることはありませんか?
もしそうなら、無理にクリーニング代をかけるよりも、新しいレンジフードへの交換を検討された方が、長い目で見てお得な場合もあります。
最近の機種は「ノンフィルター」などお手入れが簡単なものも増えています。
「うちはまだ洗えば使える? それとも交換時期?」
そんな診断も含めて、プロにご相談いただくのが一番の近道です。
「換気扇の塗装剥がれ」まとめ
- 大掃除の失敗原因は「つけすぎ」と「こすりすぎ」
アルカリ洗剤の長時間のつけ置きや、メラミンスポンジの使用は塗装を剥がす原因になります。 - 剥がれた塗装はDIYで塗らない
回転バランスが崩れたり引火のリスクがあるため、スプレー塗装などは避けましょう。 - 10年以上の機種は要注意
塗装剥がれは寿命のサインでもあります。クリーニングか交換か、プロに診断してもらうのがおすすめです。
換気扇の塗装剥がれは、頑張った証拠とも言えますが、できれば避けたいトラブルです。
来年の大掃除では、「洗剤をつけすぎない」「長時間放置しない」を意識してみてください。
「もうベタベタで、自分でやったら絶対に塗装まで剥がしそう…」
「剥がれてしまった換気扇、どうケアすればいいか見てほしい」
そんな時は、無理せずプロを頼ってください。
金沢市、野々市市、白山市の皆様のキッチンを、素材をいたわりながらピカピカに仕上げるお手伝いをさせていただきます。
このページの監修者

坂井 洋平 Youhei Sakai
専門知識を活かし、大手と変わらない品質を地域に寄り添う価格でご提供します
「ハウスクリーニングあさひ」代表。 大手洗剤メーカーで培った汚れに関する専門知識を、もっと身近な場所で役立てたいという想いから、石川県金沢市で開業しました。 科学的根-拠に基づいた清掃と、個人店ならではの丁寧な対応で、お客様の「キレイで安心な毎日」をサポートします。
まずはご質問や料金の確認だけでも構いません。
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