2026.01.26
お風呂の白い汚れは水垢?石鹸カス?元洗剤メーカーが教える正体とNG掃除法

こんにちは。「ハウスクリーニングあさひ」代表の坂井です。
石川県金沢市を拠点に、野々市市、白山市、内灘町、かほく市などにお住まいの皆様へ、プロのハウスクリーニングサービスをお届けしております。
前職では洗剤メーカーに勤務しており、汚れを見るとつい「これは酸性で落ちるか?アルカリ性か?」と化学式をイメージしてしまう、根っからの掃除屋です。
1月も下旬に入り、寒い日が続いていますね。
冷え切った体を温めるために、お風呂にゆっくり浸かる時間が何よりの幸せ…という方も多いのではないでしょうか。
しかし、湯船に浸かってふと周りを見渡した時、こんな汚れに目が止まり、リラックス気分が台無しになったことはありませんか?
- 鏡や蛇口についた、白いうろこ状の汚れ
- 洗面器や椅子の足元についた、ザラザラ・カリカリした白い塊
- 「掃除したはずなのに、乾くとまた白く浮き出てくる!」という謎の汚れ
これは、お風呂掃除のお悩みNo.1と言っても過言ではありません。
実はこの白い汚れ、一見同じに見えても「正体」が全く違う2つの汚れが混ざっていることが多いのです。
それが「水垢(みずあか)」と「石鹸カス(金属石鹸)」です。
今回は、元洗剤メーカーの視点から、この厄介な汚れの違いと、やってはいけないNG掃除法、そしてプロの攻略法を詳しく解説します。
敵を知る!「水垢」と「石鹸カス」の決定的な違い
どちらも「白い」ですが、発生原因と性質(pH)が真逆です。ここを間違えると、どんなに高い洗剤を使っても落ちません。
- 1. 水垢(みずあか)=ミネラルの化石
主な場所は、鏡、蛇口、シャワーヘッド、浴槽のフチです。
正体は、水道水に含まれるカルシウムやマグネシウムなどの「ミネラル分」。お風呂上がりに残った水滴が乾燥すると、水分だけが蒸発し、ミネラル成分だけがその場に残ります。これが毎日積み重なり、化石のようにガチガチに固まったものです。
弱点:酸性(クエン酸など)で溶けます。 - 2. 石鹸カス(金属石鹸)=石鹸とミネラルの化合物
主な場所は、浴室の床、イス、洗面器、ドアの下部、浴槽の喫水線(お湯を張るライン)です。
正体は、私たちが使っている石鹸やボディソープの成分(脂肪酸)と、水道水のミネラルや皮脂汚れが化学反応を起こして結合したものです。単なる石鹸の残りカスではなく、水に溶けない別の物質(金属石鹸)に変化してしまっています。
弱点:複合的。酸性洗剤でミネラル分を緩めつつ、アルカリ性洗剤で油分を分解する必要があります。
なぜ、市販の洗剤で落ちないのか?

「お風呂用洗剤(バスマジックリンなど)で毎日洗っているのに、なぜ溜まるの?」
そう疑問に思う方も多いでしょう。
多くの市販洗剤は「中性」だから
一般的なお風呂用洗剤の多くは「中性」です。
中性洗剤は、軽い皮脂汚れや、ついたばかりの新しい汚れを落とすのには安全で最適ですが、カチカチに固まった「水垢(アルカリ性の性質)」や、変質した「石鹸カス」を化学的に分解して溶かす力までは持っていません。
濡れると消える「ゴースト汚れ」の罠
お風呂掃除をしている時、「よし、きれいになった!」と思ってシャワーで流し、浴室乾燥をかけたとします。
しかし数時間後、乾いた浴室を見てみると…「あれ!? また白くなってる!」
こんな経験はありませんか?
これは、水垢や石鹸カスが水分を含むと透明に近づく性質があるためです(光の乱反射が収まるため)。
「濡れている時は見えないけれど、乾くと正体を現す」。私たちはこれをゴースト汚れと呼んだりしますが、汚れ自体が除去できていない証拠です。
【警告】やってはいけない「物理攻撃」
洗剤で落ちないと、次に人がとりたくなる行動は「力づくで削る」ことです。
しかし、これこそが最も危険な落とし穴です。
ダイヤモンドパッドの使いすぎに注意
100円ショップやホームセンターで売られている「鏡のウロコ取り(ダイヤモンドパッド)」や「硬い研磨スポンジ」。
確かに研磨力は高いのですが、プロから見るとリスクが大きすぎます。
特に、以下の場所には絶対に使わないでください。
- 樹脂製の浴槽や壁: 簡単に傷がつきます。
- 曇り止め加工や撥水加工がされた鏡: 表面のコーティングごと削り取ってしまい、機能が失われます。
傷がつくと、汚れは「進化」する
硬いものでゴシゴシこすって細かい傷がつくと、どうなるでしょうか。
一見きれいになっても、その微細な傷の溝に、新たな汚れ(カビの胞子や水垢)が深く入り込みます。
こうなると、次はもう簡単には落ちない、「超・頑固な汚れ」へと進化してしまいます。
「削る掃除」は、未来の自分を苦しめることになるのです。
元洗剤メーカー流!あさひの「傷つけない」洗浄術
私たち「ハウスクリーニングあさひ」は、力任せに削ることはしません。
私の前職の知識をフル活用し、「化学反応」を利用して汚れを解除します。
汚れのミルフィーユを一枚ずつ剥がす
実はお風呂場の汚れは、水垢の上に石鹸カスが乗り、その間にカビが挟まり…というように、何層にも重なった「ミルフィーユ状態」になっています。
いきなり強い洗剤をかけるのではなく、
- まずは表面の皮脂汚れをアルカリで分解
- 次に現れた水垢を、適切な濃度の酸性洗剤で中和して溶かす
- 残った石鹸カスにアプローチする
このように、汚れの層に合わせて洗剤を使い分け、じっくりと時間をかけて汚れを「ふやかして」除去します。
素材を傷つけないので、クリーニング後も汚れが付きにくい状態をキープできます。
混ぜるな危険!安全管理の徹底
「酸性」と「塩素系(カビ取り剤)」が混ざると、有毒な塩素ガスが発生することは有名ですが、ご家庭での掃除では、洗剤成分が残っていることに気づかず、うっかり混ざってしまう事故が起きがちです。
私たちは、中和処理や十分なすすぎを徹底し、安全を最優先に作業を行います。
今日からできる!プロおすすめの予防法
最後に、せっかくきれいにしたお風呂を長持ちさせるための、たった一つの習慣をお伝えします。
それは、「スクイージー(水切りワイパー)で水を切ること」です。
お風呂上がりに、鏡や壁、浴槽のフチに残った水滴を、サッとワイパーで落としてください。
水垢の原因は「水道水が乾くこと」です。乾く前に物理的に水を無くしてしまえば、水垢は理論上発生しません。
100円ショップのもので十分です。この「1分間の習慣」が、数年後の汚れ具合に天と地ほどの差を生みます。
「お風呂の白い汚れ」まとめ
- 「水垢」と「石鹸カス」は別物
それぞれ酸性とアルカリ性、効く洗剤が違います。中性洗剤では落ちにくい汚れです。 - 削る掃除はNG
ダイヤモンドパッドなどで無理に削ると傷がつき、さらに汚れやすくなります。 - 「化学の力」で溶かすのが正解
プロは汚れの層を見極め、酸性とアルカリ性を使い分けて安全に汚れを除去します。
お風呂の「白いカリカリ」や「ザラザラ」は、単なる汚れではなく、化学変化して石のように固まった物質です。
ゴシゴシこすって素材を傷つけたり、強い洗剤で体調を崩したりする前に、一度「洗剤のプロ」にお任せしてみませんか?
ツルツルの浴槽で入るお風呂は、1日の疲れを癒やす最高の空間になります。
金沢市、野々市市、白山市の皆様、どうしても落ちないその汚れ、ぜひ私に見せてください。化学の力で解決します。
このページの監修者

坂井 洋平 Youhei Sakai
専門知識を活かし、大手と変わらない品質を地域に寄り添う価格でご提供します
「ハウスクリーニングあさひ」代表。 大手洗剤メーカーで培った汚れに関する専門知識を、もっと身近な場所で役立てたいという想いから、石川県金沢市で開業しました。 科学的根-拠に基づいた清掃と、個人店ならではの丁寧な対応で、お客様の「キレイで安心な毎日」をサポートします。
まずはご質問や料金の確認だけでも構いません。
ぜひお気軽にご相談ください!





